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【将棋】瑞々しさを取り戻したバナナ、ドリームはナイトメアに。【第3回abemaTVトーナメントD2】

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予選リーグもあと2戦と佳境を迎えている第3回abemaTVトーナメント。Dリーグ2戦目はチーム永瀬<バナナ>アベマドリームチームの対戦です。

 なおこの放送日には叡王戦が行われていてそちらに集中していたため、こちらはabemaビデオで後から視聴。とうとう観る将もダブルブッキング状態になってしまいました。見るものが多いのはありがたいけど大変です。

↓でも後から見れるのはいいですね。

abema.tv

 

さて全チーム中最後の登場となったアベマドリームチームは、藤田晋社長が影のボスとなり羽生善治九段が率いる特別チーム。ドラフトは藤田社長が行い、棋士ながら麻雀の最強位タイトルを獲得した鈴木大介九段と、若手強豪の三枚堂達也七段を指名しました。

チーム映像ではどうぶつカフェでどうぶつ将棋をするという企画で、羽生先生たちがウサギと戯れている映像が見られます

abema.tv

ウサギを撫でながら考慮して、指したらまたウサギを撫でる羽生先生。まるで棋士が扇子を使うようにウサギを使ってます。至高の萌え&癒しなのでぜひ見ていただきたい。

こちらには羽生九段もふもふオフショットなるものが。

shogi-abema.amebaownd.com

 

アベマドリームチームはチーム戦力としては未知数。三枚堂七段は若くて経験もあるので確実な戦力ですが、羽生九段はフィッシャー将棋の提唱者とはいえ、第1回に出場経験があるものの慣れるほどは指していないと思われるので、このルールで若手に対抗できるかどうか。鈴木九段は早指しに強いらしいですがフィッシャー経験がないのでどう出るか。ベテラン二人がカギになりそうです。

 

一方チーム永瀬は初戦でまさかの苦戦。最大戦力とみられた藤井七段が広瀬八段に連敗を喫したこともあり、現状マイナス2ポイント。巻き返しが必要になります。

実力を発揮できればチーム永瀬が有利だと思いますが、流れを掴めなければまさかの予選敗退もあるかもしれません。どうなるでしょうか。

 

こちらがオーダーです。

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先鋒戦

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先鋒戦は増田康宏六段対鈴木大介九段

1局目は増田六段が穴熊を生かして攻め勝ち。

2局目は増田六段が巧みな仕掛けでリードを広げて勝ち。

増田六段が2連勝。いい流れを作りました。

 

中堅戦

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中堅戦は永瀬拓矢二冠対三枚堂達也七段

1局目は攻守が目まぐるしく変わる熱戦を永瀬二冠が制して勝ち。

2局目は三枚堂七段が永瀬二冠の攻めを受け切って跳ね返して勝ち。

3局目永瀬二冠が三枚堂七段の攻めをしのぎきって勝ち。

永瀬二冠の2勝、三枚堂七段の1勝となりました。

 

大将戦

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大将戦は藤井聡太七段対羽生善治九段。仕組まれたような夢の対決ですが、ちゃんとオーダーはそれぞれ考えて決めたらしいです。

1局目は詰むや詰まざるやの局面から羽生九段が詰ましにいくも詰まず、藤井七段が勝ち。

2局目も最後は詰むかどうかになりましたが、羽生九段が詰ましきれず、藤井七段の勝ちとなりました。

結果は藤井七段の2連勝。前節の負けを取り返しました。

 

成績表

トータルでチーム永瀬はプラス3ポイントまで伸ばし、2位以上が確定。チーム永瀬の予選突破が決まりました。アベマドリームチームは次節でチーム広瀬に対して4ポイント以上が必要となる厳しい状況です。

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感想と展望

チーム永瀬が2戦目で本領を発揮したという感じでしょうか。あるいはドリームチームが初戦で不慣れな部分が出てしまったとも言えそうです。やはりこのルールは慣れの部分が大きい。経験値と事前練習の有無がモノを言いますね。

本命と言われたチーム永瀬が予選を突破したので、各方面も一安心してるのではないでしょうか。藤井七段も勝ちましたしね。

羽生九段は連敗となりましたが、読み切る時間も無い中で最後は詰ましに行く姿勢はさすがでした。ただ、これは谷川先生もそうでしたが、このルールでは無理しないほうがよさそうですね。有利ならば安全勝ちを目指し、不利ならば粘ってミス待ちをするのが好手に思えます。これも慣れの部分でしょうか。

そういう意味ではドリームチームも次節はもっとやれると思います。条件は厳しいですが、<invictus>がinvictusだったように、ドリームもドリームできるかもしれません。よくわかりませんが。

 

次節は土曜の放送に戻り、Dグループ最終節、アベマドリームチーム対チーム広瀬<大三元。これですべての予選突破チームが出そろうことになります。ドリームチームの奮闘が見れるでしょうか。次回も楽しみです。

 

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