【将棋】異例第8局は豊島竜王作戦勝ちでタイに。決着は異例第9局へ。【叡王戦七番勝負】
永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王が挑戦している叡王戦七番勝負。
ここまで永瀬叡王の3勝2敗(2持将棋)と、王手をかけた状態で第8局を迎えましたが、挑戦者の豊島竜王が勝利。
これで両者3勝でタイとなり、次の決着局に臨むこととなりました。
今期叡王戦、まだ終わりません。
ここまでの経過
今期の叡王戦七番勝負は異例の展開。
まず本来は4月に始まるはずだったのが、コロナの影響で6月からの開催に。
これだけでも異例ではありますが、そこから千日手があったり持将棋が2回もあったりで、なかなか決着がつかないまま、もう9月に入ってしまいました。
七番勝負なのに第八局を迎えるという珍事が起きています。
対局会場
第八局の会場は神奈川県の元湯・陣屋。
この3日前に王座戦が行われたばかりの場所で、永瀬叡王は中2日で同じ場所でタイトル戦を指すことになりました。これも異例ですね。
たぶん一旦帰宅したと思いますが、そのまま連泊という手もあったかも?
対局内容
先手の豊島竜王が角換わりを選択。
駒組が整わないうちに急戦を仕掛けました。豊島竜王の研究の手順です。
永瀬叡王は対応に苦慮。時間も使わされ、正確な応手を返せず。昼食後にはすでに豊島竜王が優勢を築くことになりました。
そのまま豊島竜王は緩むことなく、夕休後には踏み込んで決めに出て、そのまま勝ち切ることに成功しました。
豊島竜王の、作戦勝ちの快勝譜となりました。
第9局へ
この結果により両者3勝となり両王手。決着局として異例の第9局目が設定されることとなりました。
またこれも異例の措置として、「第8局終了後に第9局の先後を決める振り駒を行い、そこで後手となった方は対局時間を選ぶ」という方法が採られました。
その結果、第9局は豊島竜王の先手。対局時間は永瀬叡王の選択により、6時間と設定されました。
長丁場となった叡王戦、最後も長時間でじっくりと指すようです。
異例尽くしとなった今期の叡王戦七番勝負、どんな結末を迎えるのでしょうか。
最終第9局目は、9月21日に東京将棋会館で行われます。
最後まで見届けましょう。
将棋めし
昼食
おやつ
夕食
永瀬叡王の飲み物量がすごいです。