【将棋】シリーズ初めての普通の決着。終盤からの逆転で永瀬叡王2勝目。【叡王戦七番勝負】
永瀬拓矢叡王に豊島将之竜王名人が挑戦している叡王戦七番勝負。第5局が行われ、永瀬拓矢叡王が勝利。2勝目を挙げました。
前回も書きましたが、ここまで今期の叡王戦番勝負は異様な展開。
第1局でいきなり千日手になったかと思えば、第2局と第3局はめったに出ないはずの持将棋が連続。手数も第4局までで合計889手と多く、この人たちいつまで将棋すんの状態となっていました。
第4局まで消化したのに、ここまでの戦績はともに1勝1敗。
七番勝負のはずが、九番勝負になる可能性まで出てきました。
そんな中で迎えた第5局。
永瀬叡王の先手で、戦型は相掛かり。
序盤から永瀬叡王が工夫を見せますが、豊島竜王名人が上手く応対。
豊島良しの状況で中終盤あたりまで進んでいきます。
しかし終盤に入るあたりで永瀬叡王が盛り返し、互角の終盤へ。
両者1分将棋となり、形勢も揺れ動き混沌としてきます。
最後に抜け出したのが永瀬叡王。寄り筋を見つけ出し、113手で勝ちとなりました。
これでシリーズは永瀬叡王の2勝、豊島竜王名人の1勝。
今シリーズ初、千日手も持将棋もなく、長手数でもなく、普通に決着しました。
ただ大逆転とも言えるような形ではありましたね。
バナナが効いたんでしょうか。
次局で永瀬叡王が防衛に王手をかけるのか。
豊島竜王名人がタイに戻すのか。
あるいはまた…なのか。
まだ先が読めない叡王戦。次も楽しみにしましょう。