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【将棋】千日手の次は持将棋。負けない将棋か勝てない将棋か。【叡王戦七番勝負】

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永瀬拓矢叡王豊島将之竜王名人が挑戦している叡王戦七番勝負。その第二局が5日に行われました。

現在4つのタイトル戦番勝負が並行して行われている将棋界。3日に1回はタイトル戦が行われているような状況で、観る将としても追いかけるのが大変な状況になっています。

なので今局は何もなければ軽く流し見るに留めて、記事も書かなくていいかと思ってました。ところが・・・。

 

まあ順を追っていきましょう。

開幕局となった前局は、永瀬有利とみられていた状況から、夜になってからまさかの千日手。当日指しなおしの結果、挑戦者の豊島竜王名人が勝っています。

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千日手になったとき、ニコ生はこんな感じ。

永瀬叡王千日手歓迎の姿勢にみんなが驚愕し、恐れおののいたのでした。

 

そして迎えた第二局。

 

開始前に行われた戦型予想アンケートはこうなりました。

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千日手が42.8%。いや戦型予想・・・。

 

そんな中始まった将棋は、「親の顔より見た戦型」でおなじみの角換わり腰掛銀で始まりました。

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そしてまあなんやかんやあって夕休後。優勢とみられた永瀬叡王が、代名詞の負けない将棋を実践するべく入玉を狙います。

そして永瀬玉の入玉が確実とみて、豊島竜王名人も入玉狙いに。持将棋をめぐって、豊島側の点数が足りるかどうかの勝負になりました。

解説の深浦九段に因んだようにわっしょいと玉が上がり、入玉大好きな糸谷八段の大盤解説も熱が入り始めます。

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23点まで確保した豊島竜王名人に対して、「あと1点」のコールが響き渡るニコ生(24点で持将棋)。もはや将棋中継とは思えません。

結局そこから30手ほどかけて手を尽くした豊島竜王名人が、なんとか駒を取り1点を確保。持将棋成立となりました。

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ちなみに持将棋とは「おっしゃどっちも24点以上あるな!ほなこれ以上やっても勝負つかんし引き分け再試合な!」っていうことです。

なので次はまた第2局この日の対局は夢オチです。対局があったような夢を見ていただけです。タイムシフトでいつでも見れる夢です。

【将棋】第5期叡王戦 七番勝負 第2局 永瀬拓矢叡王 vs 豊島将之竜王・名人 - 2020/07/05(日) 09:30開始 - ニコニコ生放送

 

しかし第1局では千日手。第2局では持将棋どうなってるんでしょうか今期の叡王戦。指し直し含め3局やって、決着がついたのは1局のみ。終わりが見えません。永瀬叡王の無限フィールド怖いです。

 

とりあえず次は7月19日。豊島挑戦者の1勝0敗で迎える第2局となります。

2勝分損してる感のある永瀬叡王が今度こそ勝てるのか。豊島挑戦者がまた負けを回避するのか。あるいは永遠に勝負はつかないのか。

楽しみに行く末を見守りましょう。 

 

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