【将棋】若き天才の初戴冠。藤井聡太棋聖誕生、またも将棋界の歴史が動いた。【棋聖戦五番勝負】
渡辺明棋聖に藤井七段が挑戦している棋聖戦五番勝負。渡辺棋聖の1勝、藤井七段の2勝で迎えた第四局が関西将棋会館で指され、藤井七段の勝ち。
これを持って棋聖位奪取となりました。
藤井棋聖誕生。17歳にして初タイトル獲得です。 おめでとうございます!
対局内容
渡辺棋聖の先手番で、矢倉を採用。
矢倉は1局目・2局目と採用され、どちらも藤井七段が勝っている戦型です。
途中までは2局目と同じ進行でしたが、やはり渡辺棋聖が工夫を出しました。
その後渡辺棋聖が大きく有利を得たとみられる場面もありましたが、藤井七段が盛り返しいったん互角近くに。
そのあと上手く指し回して徐々に藤井七段が有利を得ていきます。
そこからは持ち前の終盤力を発揮。徐々に渡辺棋聖を追い詰めていきます。
そして最後の形作りにゆっくり対応し、渡辺棋聖の投了。
藤井七段の勝ちとなり、新棋聖の誕生となりました。
初戴冠
藤井新棋聖は3日後に誕生日を迎える17歳。
最年少タイトル獲得記録を30年ぶりに更新することになりました。
もうすぐ18歳となるとそろそろ同年代のプロ棋士も誕生し始めるはずですが、その前にもう頂点まで行ってしまいましたね。現役最年少棋士がタイトルホルダーって凄い。
これで将棋界における序列も、永世資格者を別にすれば、豊島竜王名人・永瀬二冠・渡辺二冠・木村王位に次ぐ第五位となりました。ほとんどの棋士が彼に上座を譲ることになります。藤井さんの方が気を遣いそうですね。
感想
いやー本当に獲ってしまいましたね。
思えば準決・挑決からずっと、そして第1局・2局と強い勝ち方だったので、そのまま3連勝するのかとも思っていました。ただ3局目で渡辺棋聖も研究で上回って圧倒したので、ちょっと結構怪しくなった?とも感じていました。
今日も中盤までかなり押されていましたが、劣勢から上手くアヤをつけて切り返し、うまい構想で優位を得て、持ち味のの終盤力で押し切ったのはさすがでした。強さが表れていました。
総じて特定の戦型や戦法に頼ることなく、流れや勢いとかでもなく、実力で勝ち取ったという感じがしますね。
ただ敗れた渡辺棋聖も強かった。番勝負がもっと長く続いていけば、渡辺ペースになっていった気がします。次は名人戦頑張ってほしいと思います。
さて藤井新棋聖、次は王位を狙っていくことになります。
一気に二冠となるのか、木村王位が巻き返すのか。
将棋界の流れが左右されるかもしれません。今後も楽しみですね。
あ、NHKで速報テロップが流れてました。すごいな。