【将棋】現役最年長棋士、まだまだ現役最年長棋士を続ける。【桐山清澄九段】
概要
天才高校生の最年少記録の話題でざわざわしている将棋界。そんな中現役最年長の棋士、72歳の桐山清澄九段が静かに意地を見せました。
「負ければ即引退」という対局で、千日手指し直しの末に勝利。
まだしばらくは現役棋士として君臨することになったんです。
桐山九段とは
桐山九段はタイトル4期の実績を持つ元トップ棋士で、これで通算995勝。
あの加藤一二三九段が現役を引退した3年前から、現役最年長棋士となっている大ベテランです。豊島将之現竜王名人の師匠としても知られています。
引退は決定済
そんな桐山九段、実は既に引退は決まっています。
自らそう決めたわけではありません。前期の順位戦C級2組で3度目の降級点を喫し、フリークラスの年齢制限も超えているため、規定により強制的に引退となったのです。
ただ引退そのものは決まっても、実際の引退日は「最後の公式戦対局を終えた日」ということになります。新年度の棋戦には参加できませんが、唯一、昨年度から継続中の竜王戦はまだ残っていました。
桐山九段は竜王戦5組に在籍。下から二つ目のクラスです。6組に落ちれば次の参加資格はありませんが、5組に残留すれば、竜王戦に限り来期も参加できる、そんな状況でした。
本日の竜王戦に勝ち、現役続行を決めた桐山清澄九段です。 pic.twitter.com/6awzN0CRvK
— 関西将棋会館【公式】 (@shogi_osaka) July 7, 2020
1000勝までは
1000勝までもあと5勝としましたが、竜王戦のみで、かつ6組に陥落すれば引退という状況で5つ勝つのは至難と言っていいでしょう。ですがそれを目標にして頑張られている姿は胸を打ちますね。
できるだけ長く現役を続けられますようお祈りしております。