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【将棋】逆境に挑むレジェンドたちのプライド、そしてお散歩。【チーム康光】

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第3回abemaTVトーナメントに、今週からチーム康光、またの名をチームレジェンドが登場します。

チームレジェンドは、現将棋連盟会長にして現役A級、永世棋聖資格を持つ佐藤康光九段がリーダーとなり、十七世名人資格を持つ谷川浩司九段、十八世名人資格を持つ森内俊之九段をドラフト指名。三人ともが永世資格者というまさにレジェンド級のチームが出来上がりました。

 

さらにはこの3人でチームツイッターを開始。レジェンドたちが改めて交流を深める様子が見られ、今やファンだけでなく全将棋関係者がチェックしているのではないかという注目コンテンツになっています。

 

昨日配信されたチーム紹介映像は、この3人が横並びで森内九段の地元を散歩するという内容でしたが、それだけでもファンからは「尊い・・・」という声が上がるほど。

abema.tv

 

羽生先生も含め、将棋界を長年最前線で引っ張ってきたレジェンドとは、その存在そのものが尊いものなのです。

 

 

とはいえ、多くの観る将の方もそうでしょうが、観る将になって3年足らずの私は、このレジェンドたちの全盛期を知りません

谷川先生はもう58歳ですし、森内先生は既に順位戦から身を引いています。康光先生は今もトップレベルにいるのだと思いますが、運営側に回っていることもありタイトルからは長らく遠ざかっています。

 

それでもレジェンドとして敬意を集めているのは、偉大な過去の実績もありますが、現在の在り方も素晴らしいからだと思います。

ドラフト時に康光先生はこう言われてました。

 

ただでさえ若手が有利な超早指し戦で、このメンバーを指名してのこの発言。

めちゃめちゃカッコよくないですか?

 

認知を改めていただきたい」というのは、現在は「強くないと認知されている」という意識があるからでしょう。

近年若い将棋ファンも増えているようですが、歴の浅いファンというのは、他の競技でもそうでしょうが、「かつて強かった」という人に対して評価が辛くなりがちです。

 そういう人たちの認知を改めさせるには、注目度の高まっているこのabemaTVトーナメントは格好の舞台かもしれません。

 

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しかし現実的に見れば、それは容易ではないとも思えます。

まずは早指しの実績十分の糸谷チームにどう対抗するか。

大注目です。

 

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