【将棋】増田康宏六段、バトン「#駒つなぎ」を見事に終わらせる。
バトンとは
このところの外出自粛期間中は、SNS上でさまざまな「バトン」企画が行われました。
例えばアーティストの方々は「#うたつなぎ」、芸人さんたちは「#ギャグつなぎ」など、前の人から指名された人がひとネタをアップして次々とつないでいくというもので、外に遊びにけない世の人たちを癒し、楽しませてくれていました。
一方、自粛が長引くとともに「バトン疲れ」という言葉も言われ始めました。様々にバトン企画が増え、参加するのにも気力と体力が消費されて疲れてしまうというという状況になってきたようです。
将棋界でもこの流れに乗ってバトンが企画されました。一人一手ずつ将棋をさしていく「#棋譜つなぎ」や、本棚の棋書を紹介する「#将棋本棚つなぎ」、そして手持ちの将棋駒を紹介する「#駒つなぎ」などが、棋士・女流棋士や将棋関係者の間で回されていきました。
駒つなぎとは
中でも「#駒つなぎ」は、飯島栄治七段や佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段、都成竜馬六段、高見泰地七段、佐々木大地五段と、多くの人気棋士の間を回り、それぞれが所蔵する将棋駒を見せてくれるという、ややマニアックではあるものの将棋ファンにとってはレアで楽しめるバトンとなっていました。
飯島さん@eijijimaから回ってきた #駒つなぎ の写真です。「影水作錦旗虎杢」。最近よく使っている駒です。かなり派手な駒で好みが分かれるかもしれませんが、僕は大好きでとても気に入っています!
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) May 9, 2020
次は◇チーム糸谷◇第3回AbemaTVトーナメント@Team_Itodaniの糸谷さんお願いします!#駒つなぎ pic.twitter.com/fBYmYSK9B7
#駒つなぎ
— ◇チーム糸谷◇第3回AbemaTVトーナメント (@Team_Itodani) May 11, 2020
都成さん(@tonabou_shogi)からバトンが。
1枚目:2017年、富士宮で購入した富月さんの魚龍書。
2〜4枚目:その縁から2018年、お祝いで作っていただいた源兵衛清安書。
書家の荻野丹雪先生にも感謝感謝です。
次は後輩ながら尊敬している佐々木大地くん(@Fukauraichimon)へ!(高見) pic.twitter.com/Wli8d1gl3R
#駒つなぎ
— 深浦一門 (@Fukauraichimon) May 11, 2020
いつもお世話になっている
高見先生 (@Team_Itodani)よりバトンが。
地元長崎で小学生の頃からお世話になっている方にプロ入り記念として作っていただきました。
書体は王羲之です。
研究会などで愛用しています。
次は同じ花村一門の増田くん (@massu114) お願いします。
(弟子) pic.twitter.com/FPv0WZWf0W
そして、佐々木大地五段から駒つなぎを回されたのは増田康宏六段。
増田六段登場
増田六段と言えば、「矢倉は終わった」などといった常識にとらわれない発言で、物議を醸しつつも将棋ファンを楽しませている棋士。ファンの間では半ばネタ化され、増田六段がメガネからコンタクトに変えれば「メガネは終わった」、筋トレを始めたら「体脂肪は終わった」などと、いろいろ「終わらせちゃう人」という扱いになったりしています。
それを意識したのかどうか、たぶんしてないと思いますが、増田六段はこの「#駒つなぎ」を見事に終わらせてしまいました。
#駒つなぎ
— 増田康宏 (@massu114) May 11, 2020
最近深浦先生と一緒にTwitterを始めた大地くん(@Fukauraichimon )からバトンが。
私の愛用はプラ駒です。盤と合わせて二千円くらいだと思います。おそらく棋士が使っている一番安い駒に到達したので、駒つなぎここで終了にさせてください😂 pic.twitter.com/iV5wPoQj5k
プラ駒。そして布盤。2000円。
みんなが立派な駒や思い出の駒を紹介していた中、プロとは思えないまさかの激安盤駒でした。そしてこの見事なオチをもって終了を宣言。
さすがまっすー。真のプロは道具など選ばないものなのか。
当然のごとくネットでは「駒つなぎは終わった」のツイートが並ぶこととなりました。
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いや2000円もしねえな。
まとめ
バトン疲れからグダグダになって途切れてしまうバトンも数多くある中、こうして「駒つなぎ」は増田六段による意表の一手により見事な収束を見せましたとさ。まっすーのこの感じ、好きだわ。